センター便り

熱性けいれんについて ~小児科医からのアドバイス~

 高熱が出る風邪と言うと、まず真っ先に思いつかれるのがインフルエンザだと思われますが、実は
これからがシーズンの夏風邪もかなり高熱が出ます。そんな高熱が出た時に一番心配もしくはびっくり
するのが、「熱性けいれん」ではないでしょうか?

実は熱性けいれん自体は、そんなに珍しくありません。けいれんの原因でも一番多く、体質的な違い
もありますが、だいたい4~5%の子どもが起こすと言われています。
良質の疾患で、後遺症を残したりする事は基本的にはありませんので、それほど心配する必要はありま
せん。しかしその診断については、検査などで確認する事が出来ないので、経過の観察が一番大切にな
ります。

けいれんが起きたらどうしたらいいですか?と良く聞かれますが、まずは良く観察して下さい。
ほとんどの場合で病院に着いた時には治まっていますので、御両親から聞くけいれん時の様子が診断の
ポイントになります。何かをしてあげたら早く止まるという事もありませんので、特に何もしなくていい
ですが、むしろして欲しくない事が2つあります。
ひとつは昔からの間違った対処方法で、舌を噛まないように物をくわえさせる事です。
熱性けいれんで後遺症が残る場合、ほとんどは嘔吐物による二次的な窒息ですが、物をくわえている
と窒息の危険度が跳ね上がります。吐いた際には、すぐに吐物を掻き出してあげてください。
もうひとつが慌てて抱っこして、病院に行こうとすることです。けいれん中の体は予想以上に抱っこ
しにくく、落としてケガをさせてしまう事が多々あります。中には慌てて車を運転して交通事故を起こ
す方も…。5分以内にほとんどが止まりますので、5分ほど良く様子を観察して、止まれば落ち着いてから
受診を、止まる様子がなければ救急車を呼ぶというのが基本的な対処方法です。

(医長 石橋 和人)

・けいれんが起きたら、けいれんの様子をよく観察

・けいれんが起きても、落ち着いて慌てない

・間違えた対処方法をおこなわない

・こどもが落ち着いたところで、受診を



おくすり手帳は必ず持参してください ~薬剤師からのおねがい~



みなさんは「おくすり手帳」をご存じですか?
「おくすり手帳」は、処方されたおくすりの名前や飲む量、回数、飲み方等を記録しておくための手帳です。
「おくすり手帳」は多くのこどもたちに普及し、広く認知されてきました。
当センターでも来院されるこどもの9割以上の方が「おくすり手帳」を利用されています。

ところが慌てて来院されることが多いため、半数近くの方が「おくすり手帳」を持ってくることを忘れて
しまうことが多いようです。
せっかく「おくすり手帳」を利用されているのに持ってくる事を忘れたために、現在使用しているおくすり
の名前がわからないということが起こってしまいます。

現在使用しているおくすりがわからないと、診断する医師も困ってしまいます。
そのため、適正なおくすりをお出しすることが出来なくなります。
また、かかりつけ医にかかる場合も当センターでどんなおくすりを出したのかを記録していないと適正な
おくすりを出すことが出来ずに困ってしまいます。

「おくすり手帳」は適正なおくすりを処方するためにも大切な記録です。
当センターを受診する際には必ず健康保険証と一緒に「おくすり手帳」も持参するようによろしくお願い
いたします。

(薬事グループチーフ薬剤師 木村 誠)



携帯で、パソコンで混みぐあいをチェック!待合表示

受付時間

◎月曜~金曜日
19:30~翌朝6:30
(診療開始は20:00から)
◎土曜日
14:30~翌朝6:30
(診療開始は15:00から)
◎日曜日・祝日(振替休日・年末年始12月29日~1月3日)
8:30~翌朝6:30(診療開始は9:00から)

★受診の際には 健康保険証および福祉医療証(乳幼児医療証など)、お薬手帳などをお持ちください。

RSS

このページの先頭へ