センター便り

今月のワンポイントアドバイス


これからの季節は、こどもが「脱水状態」になりやすい時期です。

脱水には①熱中症による脱水、②下痢やおう吐による脱水などがあります。

どちらの脱水においても水分補給は非常に大切です。

ただし、水分補給を行うには大事なポイントがあります。

それは「ナトリウム(Na)濃度が高い飲み物を飲むこと」です。

脱水状態ということは体の中のNaが不足している状態ですので、

Na濃度が高い飲み物を飲むことでNaを補います。

ここでひとつ気をつけていただきたいことが、一般的に市販されている

スポーツ飲料は「Na値が非常に低い」ということです。

つまり、脱水の時にはあまり好ましくない飲み物と言えます。

スポーツ飲料はブドウ糖を多く含むため、「薄めて飲むといいですか?」と

質問されることが多いですが、薄めるとさらにNa値が低くなりますので

絶対に薄めることはやめてください。

最近は、薬局やドラッグストアで「経口補水液(ORS)」というものが売られています。

一度、参考にしてください。

代表的な経口補水液

・オーエスワン ・アクアライトORS ・アクアソリタ 

 (薬事グループチーフ 薬剤師 木村 誠)

ママとパパの医療講座 夏休み親子参加のお知らせ


 8月24日(土) 「こどもの蘇生とAEDの使い方」について開催予定です!

8月に参加者を募集します。

是非、この機会に親子で参加してくださいね!

詳しくは、ホームページ内の「ママとパパの医療講座」を見てくださいね。

  

 (看護グループ 看護師 安井 美佳)

小児科医からのひとこと


 梅雨が近づいて来ると熱中症と夏風邪のシーズンに

なってきます。どちらも熱で気付かれる事が多く、

どっちですか?とよく聞かれます。

実際には熱の出始めた状況と経過で判断するので、

一度診察しただけでは診断が難しいことも多いです。

熱中症がなぜ起こるのかといいますと、気温の上昇に対して体温を下げようとする調節が

間に合わないと、本当に体温が上がり始めて発症となります。体温を下げる調節は主には

発汗による蒸発なので、汗を出す体表面積が小さく水分の予備量の少ない小児では、発症

しやすくかつ重症化しやすいので注意が必要です。

予防の為に水分と塩分を十分取りましょうと言われるのは、発汗に必要だからです。

当然、環境の整備として涼しくしてあげるのも大切ですし、蒸発しやすくするために湿度を

下げて、風通しを良くするというのも重要です。実は熱中症は夏本番よりも梅雨の終わりに

一番起こりやすく、室内でも屋外と同じように起こるのですが、この湿度や風通しによる

影響も大きいと考えられています。

 

また夏風邪はよく一言で片づけられますが、個々の病名でいうと【ヘルパンギーナ】

【手足口病】【プール熱(アデノウイルス)】が多いです。どれも発熱から始まる事が多く、

熱の出ている期間は長めです。イメージ的にはインフルエンザの始まりと同じような

感じです。他の症状は最初からある事もありますが、徐々に出てくる事も多く、熱だけの

時点では夏風邪かなとなる訳です。

 

このような事から状況や経過を考えて判断するのですが、「夜になって熱が出始めたん

だけど、昼間炎天下で遊んでいたから熱中症が心配です。」‥これはほぼ夏風邪です。

逆に「熱はそんなに高くないけど、熱いところで遊んでいたらぐったりし始めた。」‥

これは軽症の熱中症もしくは前段階の可能性があります。

診察時には状況がよくわかる方が一緒に受診するようにして下さい。

 

 (医長 石橋 和人)



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